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季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

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2018年9月10日(月)

日本語の美しさと重陽の節句

昨日9月9日は重陽の節句。

日本和食卓文化協会のマイスター講座・子ども講座の9月上旬クラスでは、
毎年この重陽の【菊の被せ綿】を室礼にしています。

被せ、と書いて、きせ、と読みますが、
きせ、を変換しても、被せの文字は出てきません。
正しい読み方ではないようです。

菊に綿をかぶせているので、被せ綿(かぶせわた)の表現で正しいのですが、
それをあえて、【きせる】と読むところに、日本語の美しさを感じます。

【菊の花に、綿の着物を着せる】ような気持ちで被せる、のです。

実際自分でこの被せ綿をやってみるとわかります。
意外と難しい・・・のです。
きれいに被せられないのです。
綿の伸ばし方にも工夫が必要。

綿はドラッグストアで入手可。
ぜひ、この被せ綿、チャレンジしてみてください。

協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。