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季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

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2018年2月5日(月)

節分・恵方巻がもたらした恩恵

如月に入りました。

節分、立春も過ぎ、暦ではもう春。

節分は、旧暦では大晦日。立春はお正月・元旦に当たります。

中国文化圏やベトナムなどでは、今も旧暦お正月の方をメインで祝います。

中国では春節、ベトナムではテト。

これらの国では1月1日のお正月は、1日だけのお祝ですが、この旧暦正月は長く休みを取り故郷の家族と過ごす、

日本の今のお正月、欧米のクリスマスのような特別な休暇。

 

日本の節分は、一時はすっかり忘れられてしまっていたように思いますが、

昨今の恵方巻ブームから、日本人の意識の中にまた【節分・立春】が戻ってきていて、

これは恵方巻の恩恵!

恵方巻は本来の節分の伝統食ではない、と、歓迎しない人もいるようですが、

伝統行事食も、長い歴史の中で、変化をしながら今に伝わっているもの。

時代の流れに合わせながら、でも、元々はこの料理だったのが、こういった理由で変化したという、

歴史や文化さえ理解していれば、私は変化も大歓迎!

その変化を受け入れた上で、伝統文化、和食卓文化を未来へつむいでいくことの方が大切と考えています。

ただ・・・

ニュースにもなっていましたが、注文をもくろみたくさん用意していおいた恵方巻の食材が、

大量廃棄されていまったという問題、これは別。

こういった食品ロス、難しいですが、日本の大きな課題だと思います。

 

協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。