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季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

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2017年7月6日(木)

七夕のお供え野菜になぜトマトがないのか?

七夕のお供えは夏野菜がお決まり!

取れたての旬のお野菜を神様に感謝しお供えし、本来は川に流します。

直会(なおらい)といって、神様にお供えしたものは、下げて人間がいただくことが多い日本行事では珍しいこと。

 

このお供え野菜。

夏野菜なのに、トマトやとうもろこし・しし唐・オクラなどのお野菜は入りません。

なぜ????

それは、これらのお野菜は、コロンブスがアメリカ大陸を発見してから日本にやってきた、

いわゆる新顔野菜だから。

昔ながらの伝統行事の七夕のお供え野菜リストには入っていないのです。

 

もちろん今の日本では当たり前のお野菜。供えたってもちろんかまいません。

でもね、子どもに野菜の歴史を教える絶好の機会!なので、

私はあえて、昔ながらのお野菜しか供えません。

これって、とても大事なこと、だと思うのです。

協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。