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季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

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2018年6月7日(木)

手間ひま惜しまず、遠州ちまき作り

今年の小学生講座の保存食作りは、少し手間のかかる遠州ちまき作り。

竹皮で包む難しさに苦戦し、おうちで作る場合のためのクッキングシート包みもして、

蒸し器で約1時間も蒸す。

子どもたちが手軽に作れるよう、できるだけ簡単手軽なレシピを作ってはいますが、

この遠州ちまきに関しては、電子レンジで作るのと、蒸し器で作るのでは、仕上がりのお味がまったく違い。

どうせ手間ひまかけて作るのならば、蒸し時間だけのためにおいしくなくなるのはもったいない!

との判断で、今回はあえての蒸し器でのちまき、です。

 

私は思います。

お料理って、コツさえ覚えれば難しいわけではないのですが、

おいしい料理を作るためには、

〔手間ひまがとにかくかかる!〕のです。

 

野菜を切り、お肉魚を下ごしらえし、同じように料理を作るのに、

ほんの少しの手間が面倒なため、市販品や出来合いのソースを使って30分で作りご飯を食べるならば、

その一手間を惜しまず作り、1時間かけて料理をして食べる方を私は選びます。

 

もちろんそのためには、家族に我慢をさせる、待たせるという大変さとイライラを味わせることではありますが、

『おいしいものを食べるためには我慢も必要』であることを覚えさせるためにも、

日々我慢させております。

協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。